●PEKK(ピーイーケーケー)とは
PEKKとは、「Poly(ポリ) Ether(エーテル)Ketone(ケトン)Ketone(ケトン)」の略称で、PEEK(ピーク)と同じ高性能ポリマー「ポリアリールエーテルケトン(PAEK)」の1種です。
●PEEKとPEKKの違い
PEEKとPEKKは共に有機フッ素化合物(PFAS)を含まないスーパーエンプラです。性能面においても高い耐熱性と機械的強度を持つなど、共通点が非常に多くあります。
●厚膜処理が可能
エフ・シーでは、PEKKの厚膜処理が可能です。およそ100~500µmの膜厚が実現します。
●PEKKコーティングの特性
① 機械的特性
高温下でも耐摩耗性、耐クリープ性、耐スクラッチ性などに優れます。
② 耐熱性
最も高い温度で使用できる熱可塑性プラスチックの1つです。
ガラス転移温度が約160℃と高く、連続使用温度は260℃です。
③摺動性
滑らかで均一な表面仕上げが可能です。
④低アウトガス+低抽出物
高純度が要求される場合に有効です。
⑤高い負荷に耐えることができる
市場で最も耐性の強い熱可塑性樹脂コーティングの1つです。
非常に高い圧縮強度と弾性率を有します。
⑥耐薬品性
ほとんどの有機溶剤に耐性があります。酸、塩基、炭化水素、塩類、水蒸気
に対して優れた耐性を示します。
⑦電気絶縁性
広範囲の温度、周波数、湿度環境で非常に安定した電気特性を示します。