フッ素樹脂とは
フッ素樹脂コーティング(テフロンコーティング)は、フッ素樹脂を金属などの基材にコーティングすることにより、離型性・非粘着性・耐薬品性・耐食性・低摩擦性・耐摩耗性など、様々な機能をもたせることができます。
身近な例ではフライパンなどの食品機器は、金属のみで調理する場合食材が焼き付いて固着したり、
油汚れなどの粘着物が固着してしまいます。
そこにフッ素樹脂を用いることで、固着を防ぐことが可能です。
各種機能については詳しくご説明させていただいたページがございますのでそちらをご覧ください。
・非粘着性について
・低摩耗性について
・耐薬品 耐食性について
フッ素樹脂コーティングについて詳しくはこちらをご覧ください。
・フッ素樹脂コーティングについて
フッ素樹脂の主な種類
最も有名なフッ素樹脂の1つで、四フッ化エチレンとも呼ばれています。
「PTFE」は「Poly Tetra Fluoro Ethylene」の頭文字をとった呼び方です。
PTFEの主な機能は離型性、非粘着性、低摩擦性などがあります。
こちらも有名なフッ素樹脂の1つです。PTFEに比べ離型性・非粘着性が高く、食品機械から工業機械まで幅広く使用されています。また薬液に溶けない難解性をもち、ピンホールの少ない連続被膜を形成することから、耐食用途として最適のフッ素樹脂となります。
FEPは上記のPTFEやPFAに比べて耐熱温度が200℃とやや低いですが、PFA同様ピンホールの少ない被膜を形成することから、耐薬品・耐食用途で用いられます。また離型性がPTFEやPFAより高いですが、耐熱温度が低いので用途幅がせまいです。それゆえ、低温処理での使用が多く、インクや接着剤等の工業機械に用いられています。
ETFEは上記のPTFEやPFAに比べ、機能性は比較的落ちます。
しかし、PTFEやPFAよりも機械的性質が優れており、耐摩耗性に優れており、耐薬品・耐食用途で用いられています。
またPFAよりもコストが低いのでコストダウンを見込めます。