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高分子PTFEコーティング

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高分子PTFEコーティングについて

FCX-730+(高分子PTFEコーティング)は、通常のPTFEコーティングに比べて、より高分子量のPTFEを使用したテフロンコーティングです。
従来のPTFEの改良型で、優れた耐熱性、離形性、耐久性を備えています。実際にご使用いただいた企業様からは、従来のものや他社製品と比較して、耐久性が2倍から4倍向上したとの評価をいただいています。

FCX-730(PTFE)とFCX-730+(高分子PTFE)の違い

耐熱温度

まず違うところは耐熱温度です。
FCX-730の耐熱温度260℃に対して、FCX-730+は300℃と大幅に高くなります。
これは分子量等の化学的要因により耐熱性が上がっています。
簡単に説明すると、高分子量(分子の数が密で多い)なものを用いることによって、分子同士の引き合う力(分子間力)が大きくなることで分解・メルトフローが弱まり、融点近くまで軟化を抑え、PTFE本来の性能を引き出すことが可能です。

 
耐熱温度の比較
従来のPTFE(FCX-730) 高分子PTFE(FCX-730+) 
260℃  300℃
離形性

次に違うところは離型性です。
離型性のみの話なら、従来のPTFEとほぼ変わりません。
しかし、上記の耐熱温度と合わせて考えると、従来のPTFEでは高温での使用の際、著しく離型性が落ちるといったことが起こりましたが、このFCX-730+は高分子であるため軟化を抑えて、離型性が落ちてしまう問題を解決することが可能です。

耐久性

最後に耐久性です。
こちらも離型性と同様で、高温化での耐久性が大幅に向上します。
PTFEは高温化で使用する場合軟化します。
軟化した状態のPTFEはそのPTFEの層が取れやすい状態だと言えます。
FCX-730+は高分子なので剛性があがり、軟化を抑えて使用することが可能です。
そのため、今まで高温化で離型する成分が取れやすい状態だったものが、本来のPTFEの性能のまま使用できることから、耐久性が上がるということになります。
 
 


以上3点がFCX-730(PTFE)とFCX-730+(高分子PTFE)の違いとなります。
ご興味がございましたら是非お問い合わせください。