極細パイプ内面コーティング

極細パイプ内面コーティングとは

パイプ1

〇パイプ内面コーティングの特性

表面処理がもつ「滑り性」や「耐摩耗性」、「耐薬品性」などの機能を、極細(0.5Φ)パイプやノズル部品などのパイプ内面にも施すことが可能です。
精密部品業界の表面処理としても画期的なコーティングです。

被膜物性 FCX830P FCX430    
項目 数値 数値 単位 試験方法
最高使用温度 250 160  ℃  
耐摩耗性
テーパー摩耗試験(25℃)
30-50 25-30 mg/1000rounds CS-17.1kg
 摩擦係数 0.04~0.08 0.04~0.08   バウデンレーベン型、鉄球
8mm、線速度0.27cm/s
荷重1.0kg
鉛筆硬度(25℃)
熱水500h浸漬
熱油24h浸漬
H-2H
H-2H
FーH 
  3H
H

  260℃ラード 
 接触角
対水
対ヘキサデカン
 
106-110
 
92-96
35-41
度   接触角計(25℃)
対薬品性
塩酸
硝酸
苛性ソーダ 
キシレン
メタノール

変化なし
変化なし
変化なし
変化なし
変化なし

変化なし
変化なし
変化なし
膨潤 1.0%
変化なし
  室温/16h
 

パイプ2

〇検査について

そのまま目視や手触りでの検査をすることは困難です。
写真のようにサンプル等の破壊検査で内面のコーティング状態を確認することが可能です。

パイプ内面

実績としましては、左図のように外径1.2mm、内径0.4mmの極細パイプに処理を施すことも可能です。
内側の黒く見える箇所が加工処理面です。